有限会社大野鉄工所

大野日記

入熱・パス間温度試験

2025年5月26日 

(先週末に下書きしたまま上げ忘れてました)

まだ5月の半ば過ぎだというのに気候は一気に進みます

今週は各地で真夏日を記録し 館林も昨日は全国1位だ!

昭和の日(4/29)の日記で厚板の溶接試験をやらねば

ならぬと報告しました  そのミッションの理由とは・・

大野鉄工所は現在 国土交通大臣 Mグレード工場の

認定を受けていますが この度の更新の機会に・・

ワンランクアップのHグレードに挑戦することに!

そのため「入熱・パス間温度」の試験は必須です

確認試験に先立って関係者を集めて試験要領の説明会

なんたって前回実施したのは2020年なので忘れてる

Mグレードでは製作可能最大板厚はt=40まででしたが

Hグレードはt=60まで  45・50・55・60を試験します

溶接技法は非常に大きな電気エネルギーで鉄を溶融する

ため生成された金属組織にも様々な影響をもたらします

なので溶接材料(ワイヤー)毎に入熱量および各溶接の

パス間温度の上限を管理することが要求されるんです

溶接パス間温度は接触型温度計またはピストル型の

非接触温度計を使用  上限値は250℃と350℃の2種

板厚ごとにどのような溶接パスを積み上げていったか

いわゆる積層図を溶接作業者本人が記録していきます

極厚の試験体が山のように積まれていますが60mmとも

なると溶接に2時間は掛かります  根気のいる試験だ~

これから審査までの2か月間  全社一丸で取り組みます!

 

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