有限会社大野鉄工所

大野日記

STUD DOWEL

2023年11月15日 

いきなり表題の ”STUD DOWEL” ってどういう意味?

スタッドは何とか読めるけど・・ジベルって読むんだ

今日は久し振りに工場でスタッド打設があったので

言葉の意味も勉強しながら施工の様子を紹介します

こちらの梁はウェブに連続的にスタッドが打たれるみたい

それにしてもいつも賑わってる中ヤードが何故かすっきり

いつもスタッドではお世話になっている斉藤工業さんが

でっかいジェネレーターと専用の溶接機を持ち込んでる

スタッドと言えばokabe ・・私が鉄骨に携わった頃だから

40数年前から岡部さんです   今日のサイズは19φ×150かな

ところでSTUDって何?  スタッドと聞いて思い浮かぶのは

スタッドレスタイヤでしょうか  その昔は雪国を走る車は

滑り止めに鉄の鋲を打ったスパイクタイヤを履いてました

ところがこの鉄の鋲が舗装を傷つけ 粉塵を巻き起こして

環境に著しい影響をもたらすとのことから次第にスパイク

の使用が規制され 鋲のないスタッドレスになったのです

それでもアイスバーンではやっぱりこの鋲が威力を発揮

今でも条件付きでこの厳ついスパイクタイヤが使えるって

先ずは工場の中から打ち始めるようです  打設位置の罫書き

をグラインダーで仕上げています マーキング除去のため?

さて次に問題の”dowel”です  これはジベルとは読めませんね

意味を調べると合せくぎ 通称「だぼ」のことと分かりました

これのことですね  即ちジベルとは二つの材料の中間に

クギを介在させることによって密着させるものでした

さあスタッド溶接が始まりました 通常 梁のフランジ面に

打設することが多くその場合 床スラブと大梁の緊結が目的

しかし今回はウェブに打ってる  基礎梁として使うのかな?

スタッド溶接の検査はちょっと変わってます  柱溶接などは

超音波検査いわゆる非破壊検査という壊さないで確かめる

検査方法を取りますがSTUD DOWELは ちょっとハードです

スタッド溶接は施工後に15°打撃曲げ試験が課せられます

曲げて溶接部に割れなどなければ合格  曲げたスタッドは

そのままでも性能に問題ないので破壊?試験もOKなんだ

ハンマーで叩かれても使命を全うするなんてSTUDは偉い!

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