まあるい園柱
こんにちは!
ある程度 重量的にまとまった お仕事がひと段落し
11月は小規模案件が多く流れるとご紹介しました
今日はその象徴?となるような工事のお話です
工場の検査エリアでは とってもかわいいパイプ柱が
検査技術者 内田さんのチェックを受けています
サイズは小さいですが ちゃんとシャフト(幹)とコア(梁)
を構成しています 少し頭でっかちな感じもしますが・・
この柱のシャフトにはパイプが使われていてベースプレート
およびコアのフランジとの接合部はフルペネ仕様です
工程を巻き戻して溶接を見てみましょう
通常のコラムH構造であればシャフトとコアのドッキング
溶接(大組み溶接と呼んでます)は回転治具を使いながら
下向き姿勢で行うのが普通です こんな風に・・・
ところが今回の構造はシャフトが小径のパイプ柱です
回転治具で咥(くわ)えることができません
そこで仕方なく柱を立てての横向き溶接になりました
さっきお話ししたようにこの部分はフルペネなので
通常 UT検査(超音波探傷検査)が必須です
ここで ”山登り大好き” おじさん 青木さん登場!
青木さんは NDI-UTレベル3 超音波の達人です
青木「このパイプ 径はいくつだい?」
担当「たしか 114.3φ×6.0だったかと・・・」
青木「それじゃ 音波やんなきゃだめだいなぁ」
心の声「え? 外径300以下はUT適用外じゃなかった?・・」
私の中では 鋼管の円周継手は直径300以上が対象だと記憶
していましたが 2018年に建築学会の超音波規準が改訂され
一気に100mm以上までUT適用範囲となったようです
直系114.3mm 板厚6mm 外径も板厚も適用ギリギリの
パイプにUT検査を行いました
これまでは 探触子が密着しないため適用外としてきたの
だと思いますが 検査機器が進んだのでしょうか・・
感度10db(デシベル)UPでしっかりと確認しました
工程を一気に早送り 塗装も終えて発送待ち
この鉄骨は木造の幼稚園新築工事に使われます
ウッドデッキかテラスの屋根になるようです
園児たちを見守る まあるい園柱のお話でした!