今日はスカラップについてお話しします  ところで

鉄骨屋では必須用語ですがスカラップって何なの？

私も知らなかった～  scallopってホタテ貝なんだって

発音的にはスカロップ  みたいな感じなのかな・・・

スカラップとはこのように裏板付きの溶接線が

仕口ウェブを貫通する時のトンネルのことです

この穴の形がホタテ貝に似てるからなんだね！

しかしスカラップはウェブ断面欠損が生じる他

廻し溶接部に応力集中が起きるとされ  最近では

ノンスカラップ工法が多く採用されています！

おや～  実習生のトゥアンがその部分を計ってる

いったいどんな形状になっているのでしょう・・

なるほど フランジの開先を取った後 続けてウェブも

削り込んで 裏板を取り付けるスペースを確保します

この開先加工機でフランジ開先とウェブの追い込みを

同時に行います  左右3個づつの円盤刃でグィーンと！

勿論ノンスカラップの形状はみな同じではありません

取り付く相手のダイヤ板厚・形状によって異なります

例えばこんな極端な板厚差がある場合もあります

このような場合のウェブの切り込みは複雑ですよ

オウラ・プロジェクト（o-pro）の通しダイヤには

何と70mmが使用されます   さすがにイカツイ～！

開先加工機では取り切れないスカラップ形状には

ガス切断やグラインダー加工にて成形を加えます

そしてこのようにピタッと密着した仕口の完成です

スカラップを取らないからノンスカね・・  だけど

今夜の酒の肴はスカラップ   ホタテの刺身だ～！