有限会社大野鉄工所

大野日記

柱通し梁通し

2023年1月12日 

鉄骨構造部材は一般に次の2種類に大別されます

一つは「梁通し 」もう一つが「柱通し」です

えっ「梁通し」「柱通し」ってどういうこと?

建方を見たって 先に柱が建ってその間に梁が

繋がるんじゃないのか~い   全て柱通しでは?

これは失礼しました 大野鉄工所で扱う▢コラム+Hの

建物では梁断面で柱が分断される構造が一般的です

この梁の仕口を含む柱・梁集合部のことをコアと呼び

梁成が異なったり段差になってもコア内で処理します

こちらは柱シャフトです 先ほどのコアの下端で

柱断面が一旦止まります 道中に梁はありません

このように柱の断面がコア内で分断される形式を

「梁通し」または 「 コアタイプ 」と呼びます

さてだいぶ遠回りしましたがこれからが今日の本題

画像の右は梁通し(コアタイプ)の柱ですが左の

3台はよく見るとちょっと様子が違いますね・・・

そうです 柱シャフト部が梁があっても関係なく

一気に突き抜けてトッププレートまで伸びてます

こちらのケースでは梁成が異なり下フランジに段差

が出てますが内ダイヤを斜めに渡して繋げています

コアタイプならダイヤが3枚とかもっと複雑に・・

そしてこれが柱通し(シャフトタイプ)の厄介な?

ところで 溶接姿勢が横向きになってしまうんです

こちらはT型継手で余盛の脚も出せますが・・・

このような並列突合せ横向き溶接は結構ムズイ

下向きと横向きではパス数も異なって来ます

板厚25の場合 下向きが6層9パスで上がるのに対し

横向きでは同じ6層でも16パスが必要となります

これはシャフトタイプですが柱脚ベース取合いなので

下向き溶接でOK ビード形状も整えやすいですね!

そしてこちらが並列突合せの横向き溶接です

最終層は6パス入ってますね 並列突合せでは

母材のコーナーをカットしやすいので要注意!

下向きよりアンダーカットが出やすいのでこれも注意

技量の差が顕著になる溶接です JIS検定では下向き

は基本級ですが横向きは専門級 今回タカサキでは

横向き溶接の技量を試されました さらに上達を~!

 

 

 

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