有限会社大野鉄工所

大野日記

えっ無垢(むく)なの?

2022年9月7日 

今日は大野の工場ではちょっと見かけない

珍しいものがあったのでご紹介です

幸男さんのところでパイプのコアを組んでますね

直径は100mmちょっとはあるでしょうか 径は

小さいですが一丁前に2段コアになってます

なになに・・? よく見ると空洞じゃない

表面の肌の感じがパイプっぽくないなぁと

思ったら中味の詰まった無垢の丸鋼でした

えーっ どういうこと~? 無垢の丸棒が

柱材の幹(シャフト)になってるんですか・・

しかも丸鋼にはしっかり開先が取ってあります

一般的にはコラムにしてもパイプにしても

コア・シャフト部は全断面溶接(フルペネ)

とされていて 分かりやすく言うと板厚分

だけ溶着量が必要となるわけです

ですが無垢の丸棒を全断面溶接なんてドウスル?

鉛筆の芯のように先端を尖らせて溶接する?

設計者の意図は不明ですが 応力的にはもちろん

全断面の必要はなく60°開先の部分溶け込みで

良いことになっていました

部分溶け込みではありますが溶接量はたっぷり

先ほどの薄肉パイプよりははるかに頑丈です

ベース部と同じ仕様でコアの溶接も終わりました

ぱっと見は  なんてことないパイプコアのように

見えますが中味は濃いです! 重いだろうなぁ~

【用語解説】

私の勝手解釈で無垢(むく)と表現しましたが

本来の無垢とは穢(けが)れのない、純真なという

仏語で 混じりっ気のないという意味も持っている

そうです 中味の詰まったという語感で用いました

通じてなければゴメンナサイ!

 

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