裏当て金のスキマ
こんにちは!
先週 取り上げた大手発注者様の
製作管理基準改正のその2報告です
先日はこの指示書の①摩擦接合面への符号等
書き込みの禁止をご紹介しました
②は梁横から出すタイプの吊りピース禁止に
ついてですが 吊りピースについては別の機会
に詳しく確認したいので今回はパス!
そんでもって③のコラムの裏当て金について
大野鉄工所で製作する鉄骨構造タイプは
殆どが ▢コラム+H か H+H です
手元にデータがありませんが 感覚的には
7割方▢コラム+Hではないでしょうか・・
▢コラムの組立で一番精度を求められる
のが裏当て金の密着度です 特にR部分
の肌すきがよく指摘されるところ・・
大野では これまでR部分にスリットが
入って 曲げやすく馴染みやすくしたもの
使用していましたが アカギからカドクラ
製のものを使用しています
初品段階でサイズによってR部が2mm近く
すいてしまう例がありましたが どうやら
コラムメーカー別にRの曲率を管理してい
るらしく差し替えてピッタリ密着しました
前段が長くなってしまいましたが今回の
ご指示は「現場溶接部」の裏当て金です
コア内の裏当て金はFB-25×9を曲げ加工
したものですが 柱ジョイント用は差し込む
タイプとなるためFB-50×9を使用します
ところがカドクラ製の柱ジョイント用の
ものはどうもRの馴染みが良くありません
2mm近く隙間がある・・?
ここの原因については 残念ながらまだ
解明されていません コラムメーカーの
違いから来るものなのでしょうか・・
そこで今のところ工場では 柱ジョイント
についてのみ従来のカドピタを採用する
ことにしました スリットタイプね!
コラムのRにあてがうように押し込んで
密着を図ります スリットの追従性!
改めて指示書の内容を見ると・・・
「すき間はNG」「R部も出ないように」
と記載されています 許容値はないの?
JASS6の重ね継手のすき間は管理許容差
を2mmとしていますが 大野の工作基準
では特に裏当て金のすき間を1mm以下と
規定しました ゼロ管理は厳しいよ!
昨今 柱現場溶接部の精度については
特に厳しい管理が要求されています
柱ジョイントを跨いだ階高寸法確認
の意味からも工場で1節+2節の試し
組みをしなくてはなりませんね・・
社長は予てからそう叫んでいたのだ!