製作基準改正
2021年5月13日
こんにちは!
今日は大野鉄工所の大手発注者様より
製作管理基準の改正に関する周知指示
がありましたので その報告です
こちらの発注者様からは製品検査時の
ご指導ほか定期的に社内基準の改正など
が適切に指示されます
今回の管理基準改正は三点ありますが
うち二点を順次 紹介していきます
先ず一点目は「摩擦接合面には符号等
の書き込みを厳禁する」というもの
画像のように柱・梁の本体継手部や
ガセットプレートの摩擦接合範囲内の
マーキングを禁止しています
本日 工場に入っていたガセットを見て
みましたが 部材接合面にかかるような
位置のマーキングはありませんでした
これは以前より指示されてたのか・・
一方 柱・梁の継手部分については
このようにスプライス取付のための
継手マークが記入されていました
(これは指示前に撮影したものです)
そもそも今回のマーキング厳禁の趣旨
は高力ボルト接合において塗料・油分
などがすべり耐力に大きな影響を与え
るから とされているためです
JASS6には「摩擦面はすべり係数0.45
が確保できる適切な処理をすること」
とありますが 実際どの程度から耐力に
影響するかは非常に?な感じです
もともと高力ボルトのピッチ(間隔)は
ボルト締め付けによる圧縮力の分布から
定められていてボルト軸径の2.5倍が最小
となっています なので先程の材端に書
かれたCJ802はあんまり影響ないかな・・
現在では本体の摩擦接合面を避け この
場合はデッキ受にマーキングしてます
デッキ受けの付かない部材はこんな感じ
どうしても母材に記入しなければならな
い場合は 出荷前に必ずシンナーなどで
除去することとしてます「社内標準!」
このような基本に忠実な作業の積み重ね
が会社全体の品質向上に繋がるはずです
次回はコラムの裏当て金について・・・