ヒコーキ梁
こんにちは!
3月の終わりは 連日気温が上昇した上に
緊急事態宣言が解除されたこともあって
各地で花見客がどっと繰り出ました
そして桜の花びらが風に舞う中 本日より
令和3年度がスタートしました
残念ながら大野鉄工所に新入社員の入社は
ありませんでしたが 来年こそ新卒者を採用
したいと意気込んでいます
さて今日の話題はヒコーキ梁です
私自身この呼び方を余り使わなかったので
いまいちイメージが染みついていないので
すが この機会にちょっと探ってみましょう
一般的なラーメン構造では部材の両端は
剛接合と言ってフランジもウェブもHTB
で接合される形となりますが 大梁と大梁
を繋ぐ小梁は画像のようにウェブのみが
取り合うピン構造であるのが普通です
ところが昨日製品検査を受検したアカギの
工事では大梁から更に剛接合のブラケット
が取り付けられています
アカギは大規模な食品工場で一部柱の
スパンを飛ばして梁だけで持たせる構造
となっている箇所があります
そのような仕口ではピン接合では全く
持たないのでこのような小梁も剛接合
になるわけです
剛接合仕口を持つ大梁はこのように
フランジの小口にブラケットのフラ
ンジが突合せ継手で接合されるディ
テールとなります また溶接しやすい
ように外開先になりますので反対側
の溶接には反転しなければなりません
一般的には大梁の超音波対象箇所は少な
いのですが 本工事はこのような大梁仕口
が多くみられました そしていよいよ
「ヒコーキ梁」の由来です
もうお分かりですよね・・
この梁の両方に突き出たブラケットが
ちょうど飛行機の両翼のように見える
そこからのネーミングに違いない!
そうであれば東工場は さながら格納庫
館林空港駐機場ということになります
たまには工場の中を飛んだりして・・
そして塗装まで終えたヒコーキ梁は
アカギ現場行きの離陸を待つのです!