有限会社大野鉄工所

大野日記

ヒコーキ梁

2021年4月1日 

こんにちは!

3月の終わりは 連日気温が上昇した上に

緊急事態宣言が解除されたこともあって

各地で花見客がどっと繰り出ました

そして桜の花びらが風に舞う中 本日より

令和3年度がスタートしました

残念ながら大野鉄工所に新入社員の入社は

ありませんでしたが 来年こそ新卒者を採用

したいと意気込んでいます

さて今日の話題はヒコーキ梁です

私自身この呼び方を余り使わなかったので

いまいちイメージが染みついていないので

すが この機会にちょっと探ってみましょう

一般的なラーメン構造では部材の両端は

剛接合と言ってフランジもウェブもHTB

で接合される形となりますが 大梁と大梁

を繋ぐ小梁は画像のようにウェブのみが

取り合うピン構造であるのが普通です

ところが昨日製品検査を受検したアカギの

工事では大梁から更に剛接合のブラケット

が取り付けられています 

アカギは大規模な食品工場で一部柱の

スパンを飛ばして梁だけで持たせる構造

となっている箇所があります

そのような仕口ではピン接合では全く

持たないのでこのような小梁も剛接合

になるわけです

剛接合仕口を持つ大梁はこのように

フランジの小口にブラケットのフラ

ンジが突合せ継手で接合されるディ

テールとなります また溶接しやすい

ように外開先になりますので反対側

の溶接には反転しなければなりません

一般的には大梁の超音波対象箇所は少な

いのですが 本工事はこのような大梁仕口

が多くみられました そしていよいよ

「ヒコーキ梁」の由来です

もうお分かりですよね・・

この梁の両方に突き出たブラケットが

ちょうど飛行機の両翼のように見える

そこからのネーミングに違いない!

そうであれば東工場は さながら格納庫

館林空港駐機場ということになります

たまには工場の中を飛んだりして・・

そして塗装まで終えたヒコーキ梁は

アカギ現場行きの離陸を待つのです!

 

 

 

 

 

 

 

 

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