これいいかも!
こんにちは!
以前 静電塗装っていう塗着効率のいい
塗装方法があるって紹介しましたね
今日はそのデモの日です 快晴ながら
北風が吹く猛烈に寒い日になりました
正式には「エアラップ静電塗装」という
名称で エアレス→エアラップ→静電と
段階的に変化できるハンドガンを装備
しています(ラップは空気で包むの意)
いつもお世話になっている大谷商会の
大谷(おおや)さん 左の紺色の方
デモは旭サナックという塗装機械メー
カーの所長様ほかにお願いしました
事前準備 塗料の濃度を計測してます
許容範囲はかなり広いと言ってました
こちらは何やら電極を差し込んでいます
通電状態を確認しているとのことでした
さすが静電気を利用するだけありますね
詳しい原理は省略しますが装置本体にも
ワーク側にもアースを取って通電します
いよいよデモ塗装が始まりました
今日は幸い(?)にも風が強いので屋内
と屋外の塗料飛散の差も確かめます
通常私たちが使用しているエアレス塗装
は塗着率50%程度 吹いたペンキの半分
は床に落ちるか空中飛散してしまうのです
塗料の費用が嵩(かさ)むのも当然です
特にリップ溝形鋼の内側なんて どんだけ
ペンキ喰うの?ってくらい効率悪いです
さすがに上から吹いただけで内側まで付く
ことはありませんが 空中に飛散する程度は
エアレスとは全く違いました
続いて屋外の新塗装場で吹いてみました
屋内に比べれば風で飛ばされる量が多い
のはしょうがないですが 実際に吹いて
いる瞬間より吹き終わってからの塗布面
の方がしっかり塗れているんです
まるで空中の塗料が鉄面に吸い寄せられ
るような感じ・・これが静電効果か?
塗膜面も何故かとっても滑らか!
文字通り吸い付くようなお肌です
下手でも綺麗に仕上がる?(失礼)
実際 塗装の熟練工が減る中 技量に
影響されず塗れることが開発目的
の一つになっていたそうです
ウェットゲージで未乾燥状態の塗膜厚を
計測してみました 一般的な標準塗膜厚
は30μですが 簡単に100μ以上は付いてた
ようです そのあとエアレスと比較しま
したが飛散状態も塗着状態も大きく違う
ことを実感できました
あえて難点を挙げれば塗料とエアと静電気の
3つの配線を持ち歩くためジャバラホースで
取りまとめても操作性は劣ります
またメーカー推奨では 日々の作業後に
シンナー洗浄をしなくてはならないよう
です こちらも手間になりますね・・
何れにしても塗着効率20%~30%UPは
鉄工所にとっては大変な魅力的です
経済的で健康にも環境にも優しいエア
ラップ静電塗装 是非ご検討を!!